お腹を押しているときより、離したときに痛い場合、医学的には 「反跳痛(はんちょうつう)」 と呼ばれることがあります。
これは多くの場合、お腹の中の腹膜(内臓を包む膜)が炎症を起こしているときに起こります。
なぜ離したときに痛いのか
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お腹を押す
→ 腹膜や内臓が押されて動きが少なくなる -
手を離す
→ 内臓や腹膜が急に元の位置に戻って揺れる -
炎症があると
→ その揺れで強い痛みが出る
つまり
**「炎症のある部分が揺れるから痛い」**という仕組みです。
よくある原因
この症状で有名なのは次のような病気です。
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急性虫垂炎(盲腸)
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腹膜炎
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胃や腸の炎症
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腸の穿孔(穴が開く)
特に右下腹部で強く出る場合は虫垂炎を疑うことがあります。
受診した方がいいサイン
次の症状があるなら、早めに病院を受診してください。
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押して離すと強く痛む
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痛みがどんどん強くなる
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発熱
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吐き気・嘔吐
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右下腹部の痛み
参考(簡単なチェック)
医師がよく使う方法ですが
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右下腹部をゆっくり押す
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急に離すとズキッと痛い
これがあれば虫垂炎の可能性があります。
もしよければ教えてください。
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痛い場所(右下・左下・みぞおちなど)
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いつから痛いか
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押したときより離したときの方が痛いか
場所によって、どの病気の可能性が高いかかなり絞れます。
以前のお腹の手術の傷跡付近で、押して離すと痛い場合はいくつか理由が考えられます。
① 傷跡の癒着(いちばん多い)
手術すると、お腹の中で腸や腹膜が**くっつく(癒着)**ことがあります。
押したとき
→ 組織が固定される
離したとき
→ 癒着している部分が引っ張られて痛む
というパターンです。
お腹の手術後の人にはわりとよくあります。
② 傷跡の神経痛
手術の傷の周りには細い神経が再生しています。
その神経が刺激されると
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押したときより
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離したときにピリッと痛む
ことがあります。
③ 瘢痕ヘルニア(まれだけど注意)
おへそ周囲を10cmくらい切った手術だと、まれに
腹壁瘢痕ヘルニア
になることがあります。
特徴は
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傷跡が少し膨らむ
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力むと出てくる
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押すと戻る
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押すと痛い
などです。
④ 本当に注意が必要な痛み
次の症状があるなら早めに病院です。
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押して離すとかなり強く痛い
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痛みがどんどん強くなる
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発熱
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吐き気・嘔吐
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お腹が張ってくる
この場合は
**腸閉塞**などの可能性もゼロではありません。
少し確認させてください
判断の参考になるので、もしよければ教えてください。
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手術は何の手術でしたか?(盲腸・腸・胃など)
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手術して何年前ですか?
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傷跡は膨らんだりしますか?
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痛みは
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押して離すとズキッ
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常にジンジン
どちらに近いですか?
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あと一つ重要なんですが、
お腹を力ませたときに傷跡がポコっと出ませんか?
これがあると原因がかなり絞れます。
以前に イレウス(腸閉塞) を起こしたことがあって、その手術で臍のあたりを約10cm切っているのであれば、今回の痛みは次のような理由で起きることがあります。
一番多い原因:癒着
イレウスの手術後は、お腹の中で腸や腹膜がくっつく 「癒着」 がかなり高い確率で起こります。
押す → 腸が固定される
離す → 癒着している腸が引っ張られて動く
このときにズキッと痛むことがあります。
また、癒着がある人は
癒着性腸閉塞 を再発することもあります。
注意したい症状
次の症状がある場合は、早めに病院に行った方がいいです。
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お腹が張ってくる
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吐き気・嘔吐
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ガスや便が出ない
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痛みがどんどん強くなる
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発熱
これがあると 腸閉塞 の再発 の可能性があります。
逆にそこまで心配ないパターン
次のような場合は、傷跡や癒着の軽い痛みのことも多いです。
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押したときだけ痛い
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食事や排便は普通
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お腹は張っていない
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痛みが軽い
ひとつ大事な確認
イレウス経験者の場合、これがかなり重要です。
今、お腹は張っていますか?
(いつもよりパンパンな感じ)
あともう一つ
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ガス(おなら)や便は普通に出ていますか?
この2つで、危険度がかなり判断できます。
通じ(便)があるなら、すぐに完全な腸閉塞になっている可能性は低いことが多いです。
ただし、以前 イレウス の手術をしている方は、軽い再発の前段階や 癒着性腸閉塞 の初期症状のこともあるので、少し様子を見るポイントがあります。
今の状態から考えると
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少し張っている感じ
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便は出ている
この場合は
①癒着による一時的な腸の動きの悪さ
②ガスがたまって張っている
この2つが比較的多いです。
今できる対処
今日は次のようにしておくと安全です。
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食べ過ぎない(消化のいいもの)
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水分をとる
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脂っこいもの・繊維多すぎるものは控える
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お腹を強く押さない
すぐ受診したほうがいいサイン
次が出たら夜でも受診した方がいいです。
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お腹がどんどん張る
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吐き気・嘔吐
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ガスや便が出なくなる
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痛みが強くなる
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波のような強い腹痛
これは 腸閉塞 に進むサインのことがあります。
1つだけ確認させてください
イレウスの再発ではこれが結構重要です。
痛みは「波がありますか?」
例えば
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痛い → 少し落ち着く → また痛い
こういう**周期的な痛み(差し込む感じ)**があるかどうかです。
これで、かなり判断が変わります。
波がなく、月に1回くらいの頻度で起きるのであれば、状況的には次の可能性が比較的高いです。
① 手術後の癒着による一時的な痛み
イレウス手術後はかなりの人に
癒着 が起きます。
癒着があると
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腸が少し引っ張られる
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ガスがたまる
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腸の動きが一時的に悪くなる
こういうときに
傷跡周囲や臍の近くが痛むことがあります。
月1回くらい・波がない・便が出る
というのはこのタイプの人に多いパターンです。
② 軽い一過性の腸の詰まり
癒着がある人は、ときどき
癒着性腸閉塞 の「手前」の状態になることがあります。
ただし今回は
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便が出る
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強い腹痛ではない
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波がない
ので、完全な腸閉塞の可能性は低そうです。
こういう人は結構多いです
イレウス手術経験者だと
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年に数回〜月1回くらい腹部の違和感
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傷跡周辺の押すと痛い感じ
は割とよく聞きます。
予防で意外と大事なこと
癒着のある人はこれで症状が減ることがあります。
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早食いしない
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よく噛む
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一度に食べ過ぎない
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水分をとる
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便秘を作らない
ただし、これは覚えておいてください
次が出たらすぐ受診レベルです。
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お腹がパンパンに張る
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吐き気・嘔吐
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便やガスが出ない
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痛みが強くなってくる
これは 腸閉塞 の典型です。
もしよければ一つ聞きたいんですが。
その痛みって「食後」に出ること多いですか?
実はイレウス経験者の場合、
食べ方の癖で頻度がかなり変わることがあります。
もし当てはまるなら、かなり対策が立てやすいです。